ハンセンⅡ型椎間板ヘルニアに対する小範囲両側椎弓切除術

後肢不全麻痺を数か月前に発症して徐々に悪化してきた子です。後ろ足に力が入らずふらつきが認められます。専門の動物病院でMRIとCT検査を実施してもらった結果、脊髄が両側から80%程度圧迫されており重度の椎間板ヘルニアと診断されました。通常の椎間板ヘルニアの手術では片側の椎弓を切除して減圧を行うのですが、本症例は両側からの圧迫が強いため術式の選択が難しいとのこと。知り合いつてに何人かの神経専門の先生方に意見をお聞きしたところ、比較的新しい術式である小範囲片側椎弓切除術(ミニヘミラミネクトミー)なら両側からアプローチ可能とのご意見を頂き、当院に来てもらって手術を実施することになりました。

手術前:痛みはあまりなさそうですが、ふらつきが認められます。

手術後1週間:後肢の動きが改善し活気が戻っています。